MATERIAL
モーダマニアのレザー・革製品の
こだわりについて

モーダマニアの革小物は天然皮革を用い、
その1枚1枚が職人により色染め、
制作されたハンドメイド製品です。
一般に流通している既に加工された革素材や、
大量生産向けの金型は使わず、
1枚ずつ丁寧に型抜きし制作しております。
皮を削る、染める、彫る……
素材の特性を理解した工芸的な技法と
長年の経験で培った技術的ノウハウを駆使し、
職人の細やかで丁寧な技術・作業によって
心を込めて作られています。

大量生産をはじめ、生産時間の短縮・色落ち防止などを理由に、クロームなめしが一般的な今の時代に、私達モーダマニアは、イタリア全国(主にトスカーナ、ロンバルディア地方)の名門タンナー(革業者)が発表する 最先端モードの天然皮革から厳選して採用しています。
モーダマニアの製品には、「トスカーナ植物鞣し協会」が認定した、イタリアトスカーナ地方の名門タンナーの証である
【Pelle Conciata Al Vegetable in Toscana】
を使用しています。
【ベジタブルタンニンレザー協会】は、伝統的かつ最高品質を生み出す植物タンニンなめしの保護、世界に向けての情報発信を目的とし、
メイドイントスカーナの品質・個性・価値を守り続けています。
ベジタブルタンニングによる最高級本革

植物タンニンなめし革は自然の風合いと個体差を特長とし、大量生産の均一化とは対極にある上質素材です。
革の中で最も自然の状態に近く、モードと伝統が融合した清く美しいその様は、用途と品物の個性を両立させる最高の革素材です。
それを使用する人の生活を向上させるのみならず、周囲の自然に大きなメリットを与えるものであり、生産工程ひとつとっても、環境への影響を最小限にする為、細部にわたって細心の注意を払っています。
受け継がれる伝統的手法によって、ゆっくり丁寧に、それでいて情熱を持って、原皮から皮革に加工する作業を続けています。
皮から革へ・・・一枚一枚時間をかけ仕上げられます。
海外の展示会からの調達

主にイタリア製牛革、ゴート、馬、エキゾチックレザー等、
美しいと思う革全て。
調達はリネアペッレ(イタリア)クイール(フランス)等の展示会を直接訪れてチョイスし独自に発注しています。
これらの展示会では、次期シーズンのファッション全体のトレンド予想を見ることができ、エルメス、グッチ、ヴィトン等々、トップブランドの革物スタイリスト、デザイナーたちが半年から一年後のアイテムのための素材を調達にあらわれる場であり、世界の革業界の情報交換の場でもあります。
モーダマニアの素材調達のコンセプトは、数えきれない革の群れから
次期シーズンのトレンドカラーやテクスチャーを取り入れた革を中心にチョイスすること、もしくは自ら求める革を企画しています。
革選びについてのこだわり

革選びに関して言えば、いわゆる革小物業界の視線と我々のそれは明らかに違います。
例えば、革のバッグにはこういった革でなければならない、財布にはこうでなければならない、これが顧客の好みだ、売れ筋だ、といった慣例的な素材選びからは完全に自由です。
その理由の一つとして、私たちモーダマニアの前身はインポートブランドのセレクトショップにあります。
毎シーズンのパリ、ミラノコレクションを訪れ、実際にショーを見て現地のショールームを巡り、ファッション全体の流れの中に身を置いてきました。
いわゆる革らしい革、というテイストだけを提供することには満足しません。
植物タンニン鞣しの革について

近年、植物タンニン鞣しの革の採用度が非常に高く、
リネアペッレでこの素材自体をブランディングしている彼らに出遭いました。
イタリア/トスカーナ州で、1994年に発足した「トスカーナ植物鞣し協会」
組合員は協会規則を尊守し、特徴のある個性的な植物タンニンなめし革を世に送り出しており、現在は23社の組合員で構成され、私たちはその中の5社と取引しています。
中世からつづく伝統技術で人の手と時間と情熱を惜しみなく注ぎ込んで完成された長く愛すべき素材はスロー文化がうまれたイタリアを具現しています。
牛はストレスの少ない恵まれた環境で一生を終え、我々の皮膚と同じように
革キズや身体の部位ごとに見せる不均一な表情さえも、その動物が生きた証と味わいとみることができます。
鞣し段階でケミカル素材を一切排除した革には、動植物の脂肪分をたっぷりと含ませた本物の持つ力強さと美しさと優しさがあります。
我々は
タンナー(皮革製造業者)一軒一軒を訪れ、
選び抜いた納得の革で
モーダマニア製品を生み出します。
